クーロンの法則わからんっっっ!!!
教科書・参考書よりもっと深く理解したい!!!
このシリーズはそんな高校生のためのものです。
現役高校生が書いているのでわかりやすいこと間違いなし!!!
第1章. 電気ってなんやねん(を調べた人々の歴史)
冬になると、ドアノブを触ったり、シャツを脱ぐときにバチッてきますよね。私たちにとって最も身近な電気的現象は静電気ではないでしょうか?それは、古代ギリシア人にとっても同じでした。
時を遡ること前6世紀、ギリシアの人々は遠い北の国から運ばれてくるコハクに興味津々でした。コハクを摩擦すると、羽毛やホコリを引きつけます。とても不思議なこの現象に注目した初期の人物に、タレスがいます(下図:コハク摩擦現象について考察されたタレス先生)。なお、コハクのギリシア語ήλεκτρονは英語electricityの語源だと言われています。

紀元前から興味を保たれていたのにもかかわらず、本格的に電気の研究が始まったのは1600年代でした。1640年、ドイツのゲーリッケが起電気を発明します。これは、硫黄の球を回転させて手で摩擦し、硫黄を帯電させるというものでした。以後さまざまな起電気が発明されます。日本でも平賀源内がエレキテルなる起電気を作成しました。
さて、1729年にイギリスのグレイは、摩擦した樹脂が示す電気的性質(=羽毛などを引きつける性質)が金属を通じて移動することを発見しました。
何かが移動している!!!!!
「電気」なるものの実在が確認されたわけです。グレイはこの「電気」を導くものを導体、導かないものを不導体と分類しました。
1733年には、フランスのデュフォイが電気には2種類あることを発見します。すなわち、ガラス棒を絹で摩擦したときと、樹脂を猫の皮で摩擦したときでは電気の種類が違ったのです。どう異なるのかというと、異なる種類の電気同士には引き合う力が、同じ種類の電気同士にはしりぞけあう力が働き、異なる種類の電気を接触させると中和して電気的性質を失うことがわかりました。
さらに1747年、アメリカ(といっても独立前)のフランクリンは
電気は一種類の流体である
と主張し、デュフォイの発見に説明を与えました。つまり、電気という流体が過剰な状態(+)と不足している状態(-)が2種類の電気的性質として確認されるのである、というわけです(下図:電気の一流体説を提唱されたフランクリン氏)。

これらの定性的な(=性質に注目した)電気の探求は、1700年代後半のクーロンらによる定量的な(=数値に注目した)研究へと繋がっていきます。
「電気」の実態を探った人々の歴史を理解していただけたでしょうか?次回はクーロンの法則に注目して、電気現象の定量的考察を行います。